記録係の重要性
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Question
一人で交渉する場合と、チームで交渉する場合の違い・ポイントを教えてください。
Answer
違いとしましては、一人で交渉する場合は、相手に対して、ラ・ポール(心の架け橋)やコンプリメント(承認・賞賛)などのEmotion(感情・情動)を掛けやすいのですが、チームとなると、そうはいきません。
ただチームの交渉でも、前述のテクニックを、対個人ではなく、相手の会社や組織に対して使うことはできます。しかし、個人に対した時よりは、使い難くいし、効果も弱くなります。
次に、チームで交渉する場合のポイントですが、事前の打ち合わせと明確な役割分担をすることが重要です。事前にシナリオを作り、例えば、厳しい要求をする役と、それをなだめながら話をつける役などです。
そして3人以上であれば「記録係」を作ることをお勧めします。記録係は、第一線で交渉するのではなく、双方の状況や要望、金額や条件の譲歩、決定事項などを全体的に把握し記録する役です。
それにより、その他のメンバーは、いちいちメモをする必要がなくなるので、交渉に集中することができます。また、必要の都度、現状確認できますので、望ましい交渉成果を得られる可能性が高くなります。 また、緊迫した状況で、どちらかが感情的になってしまったり、誤解を生じるような事態になった時には、記録係が交渉を一時、中断し、休憩を取ることを提案することもできます。
そのように重要性の高い「記録係」は、経験豊かなメンバーが担う役割です。サッカーやラグビーにおける監督やコーチです。交渉全体の流れを把握し、総合的な進捗を客観的に監督・指導しなければなりません。
しかし、よく見かける「記録係」は、経験の少ない、交渉戦力にならない人間が担当しています。それでは、上述のような機能を期待することはできません。これは「記録係」の重要性を認識していないからです。
「記録係」の存在は、チームの効率を高めるだけではなく、交渉するメンバーの自信と安心感を提供することができます。ぜひ、次の交渉では、経験豊富な方を、その任務に置き、効果の程を実感してみて下さい。
